• 11/10/2022
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視覚以外の仮想体験ってどこまで進んでるんですか?

究極のVRってどんな世界なんだろう?

VR──バーチャルリアリティ、または仮想現実。究極の仮想現実とは、現実と寸分違わぬ世界なのでしょうか。もちろん空を飛んだり、ワープしたり、現実ではありえないようなことができちゃうのがVRの醍醐味です。ただ、今のところその世界は有限であり、自由も制限されています。

VRの世界で自由が制限されてしまうのは、既存のテクノロジーがまだ洗練され切っていないから。VRヘッドマウントディスプレイを装着して違和感を覚えるユーザーもいますし、パソコンとつながるケーブルによって体の動きが妨げられてしまう場合もあります。もうひとつ、VRで体験できる感覚が現時点では主に視覚と聴覚に限られてしまっているのもリアルな世界と大きく異なるところです。

嗅覚と味覚は記憶を形成したり、快楽を感じさせてくれたりと、現実世界で極めて重要な役割を果たしていますが、VRにはまだあまり取り入れられていません。さらにそこに触覚が加わり、それこそ今世界中のVR研究者が取り組んでいる喫緊の課題となっています。

さまざまな疑問・質問について専門家の見識を仰ぐ「Giz Asks」。今回は最新のVRテクノロジーについてのお話です。

視覚以外の仮想体験ってどこまで進んでるんですか?


触覚、味覚、嗅覚を刺激するVRテクノロジー

Krzysztof Pietroszek(アメリカン大学コミュニケーション学助教。Institute for IDEAS創立者兼ディレクター)

今こそVRテクノロジーの黎明期

Sarah Ostadabbas(ノースイースタン大学電気・コンピューター工学助教)

嗅覚こそが次なるVR革命だ

Robert Stone(バーミンガム大学金属・材料科学教授。 Interactive Multimedia Systems研究室長、Human Interface Technologiesチームディレクター)

異なる触覚は異なる脳波のパターンを生み出す

Murat Akcakaya(ピッツバーグ大学電気・コンピューター工学准教授)

VRで微小重力圏を再現する

Michael R.M. Jenkin(ヨーク大学電子・コンピューター工学教授。コンピューター・ビジョン、VR、モバイルロボティックの分野での研究に従事)

空間オーディオには改良の余地がある

Jurgen Schulze(カリフォルニア大学サンディエゴ校科学研究員)

パンデミックに打ち勝つために必要なのは多感覚応用VRかもしれない

Kevin Curran(アルスター大学サイバーセキュリティ学教授)

Reference: 株式会社 往来 著『未来ビジネス図解 仮想空間とVR』(エムディエヌコーポレーション、 2021)