• 05/07/2022
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マイクロソフトから史上最もパワフルなSurfaceが登場 次世代OS「Windows11」も搭載

マイクロソフトより

マイクロソフトから史上最もパワフルなSurfaceが登場 次世代OS「Windows11」も搭載

 米Microsoftは9月22日(日本時間23日)、Surfaceデバイスの新製品を発表した。10月5日に提供が始まる次世代OS「Windows11」を搭載。日本では同日以降、順次発売される予定だ(一部機種は2022年発売)。【写真】発表された新製品一覧 新製品は4機種。Surfaceのフラッグシップモデルとなる「Surface Laptop Studio」や、2画面のAndroidスマートフォン「Surface Duo 2」のほか、2in1モデルのSurface ProとSurface Goシリーズも、それぞれバージョンアップされたモデルがお目見えした。本稿はオンラインで行われた発表会「Microsoft Fall 2021 Event」の一部を記す。・シリーズ最高峰はペンが使える変形型「Surface Laptop Studio」 「Surface Laptop Studio」は一般的なノートPCのような使い方(ラップトップモード)に加え、ディスプレイを手前に引き出しペン操作や動画を見るのに適したポジション(ステージモード)、さらにディスプレイを180度折り曲げて背面をキーボードに重ね、タブレットのように使うポジション(スタジオモード)と3つのスタイルに形を変えて使用できることが最大の特徴だ。 ディスプレイ着脱対応のノートPC「Surface Book」とクリエイター向けのオールインワンタイプ「Surface Studio」の特徴を併せ持った新しい製品。発表会で同社のパノス・パネイ最高製品責任者は「クリエイター、デザイナー、ゲーマーにとって理想的なモデルで、デスクトップPCのパワーとノートPCの携帯性を兼ね備えたモデル。多機能多目的に使えるところが私も気に入っている」と、完成度の高さに自信を見せた。 「史上最もパワフルなSurface」と銘打たれているだけに、機能面は充実。ディスプレイは14.4型で最大120Hz表示と10点のマルチタッチ操作に対応する。CPUはインテルの第11世代Coreプロセッサ(i7またはi5)を搭載した。GPUはNVIDIA GeForce RTX 3050Ti で十分高性能だが、ビジネス市場向けには、よりハイエンドなグラフィックス制作作業に向いたNVIDIA GeForce RTX A2000搭載モデルもある。ストレージは最大2TB。バッテリー駆動時間はCore i7モデルで最長約18時間。サイズは約323.28(幅)×228.32(奥行)×18.94(厚さ)mm、重さは約1.82キロ(Core i7モデル)。 米国での価格は1599.99ドル(約17万5000円)から。日本での価格は未定だが2022年前半に発売される予定だ。 対応するペンは平らな「Surface Slim Pen 2」(11月1日発売、1万5950円)が用意される。本体に収納可能で、同時に充電もできる仕組み。・「Surface Pro」は拡張性高く、「Surface Go」も性能向上 キーボード脱着型2in1のSurface Proシリーズは2年ぶりに「Surface Pro 8」へリニューアル。CPUがインテルの第11世代Coreプロセッサに変わり、先代の「Surface Pro 7」と比べ処理速度は40%、グラフィック性能も75%向上したという。Thunderbolt 4端子を2基搭載して拡張性も高めた。 ディスプレイはベゼルが細くなったことから先代より11%拡大し13型に。解像度、フレームレートも向上した。カメラとマイクが中央に配置され、テレビ会議も快適に行える。メモリ最大32GB、ストレージはSSDで最大1TB。バッテリー駆動時間は最大16時間と長く、一日中外出して作業するときでも心強い。ペンは「Surface Laptop Studio」同様、「Surface Slim Pen 2」に対応。マグネットで収納し同時充電できる機能も同様だ。重さは前モデルより100g重い約891g。日本での発売は11月1日で、価格は14万8280円から。 10.5型ディスプレイで持ち運びやすい「Surface Go 3」もバージョンアップ。2020年5月に発売された「Surface Go 2」に続くモデルで、CPUはインテル第10世代のプロセッサに進化した。性能は60%アップしたという。日本での発売は10月5日で、価格は6万5780円から。・折りたためる「Surface Duo 2」はトリプルアウトカメラ搭載 2画面式の折りたたみスマートフォン「Surface Duo 2」は、昨年米国など一部の市場で販売した「Surface Duo」の後継モデル。米国では1499.99ドル(約16万4000円)で10月21日に発売される。日本では2022年前半に発売予定だ。価格は未定。 5.8型の有機ELディスプレイを2つ備え、開くと8.3型の画面サイズとなる。さまざまな使い方が考えられるが、発表会でのデモンストレーションでは見開きで1画面ではなく、2画面のマルチタスクを主に想定していた。背面に超広角、広角、望遠のトリプルアウトカメラを搭載。光学式の手振れ補正機能も盛り込んだ。 プロセッサはQualcommの「Snapdragon 888」。5G通信にも対応する。Surfaceシリーズのペン入力をサポートし、同時発表の「Surface Slim Pen 2」を本体の外側にマグネットで貼り付けることができる。 メモリは8GBでストレージは最大512GB。サイズは開いた状態で145.2(縦)×184.5(横)×5.5(厚さ)mm、閉じると145.2×92.1×11.0mm。重さは284gで先代より34g重くなった。バッテリーは最長15.5時間のビデオ再生、同28時間の通話が可能。SIMはeSIMとnano SIMだ。本体カラーはGlacier(白)とObsidian(黒)の2色を用意した。・「誰でもアクセスできる機器を」 このほか発表会では、障害のある人でもSurfaceが使いやすくなる「Surface Adaptive Kit」と外側のシェル部分に海洋リサイクルプラスチックを20%使用した「Microsoft Ocean Plastic Mouse」も発表した。 「Surface Adaptive Kit」は視覚障害のある人でもキーボード入力が可能なように、キーに貼る凹凸のあるシールや、体の不自由な人がラップトップを開くために使うシールなどで構成されている。発表会では障害を持つ同社のディレクターが登場。ラップトップを開ける際にフォークを使っていたエピソードを紹介し、シールを貼ることで開きやすくなることを説明した。なお、両製品とも日本での発売については未発表。 発表会の最後にサティア・ナデラ最高経営責任者兼会長は「Surfaceは人々の可能性の限界を広げ、ノートPCの世界に新しいカテゴリーを生み出した」と、新たなラインナップに胸を張った。また今後の経営スタンスについて「世界の10億人の障害者を支援し、誰もがデジタルデバイスにアクセスできる取り組みが必要」と強調した。

TETSUYA