• 14/03/2023
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ボーズ、ビーム状に音を出すDolby Atmosサウンドバーを聴く

昨年9月に海外で先行発売され、先月国内でも販売開始したボーズのサウンドバー「」。ボーズのサウンドバーで初めてDolby Atmosに対応した注目モデルだ。価格は119,900円。

Dolby Atmosに対応するだけでなく、音のビームを発射して拡がりのある音を再現する「PhaseGuide」や、独自の空間処理技術「TrueSpace」を搭載しているのが特徴だ。今回、短い時間だが製品に触れて音を体験したので、そのサウンドをレポートする。

ホワイトモデルもラインナップされている

一般的に、音の強い指向性を持たせてビーム状に発射するためには、多くのスピーカーユニットを並べる必要がある。そのため、こういった機能を持つサウンドバーは筐体が大型化してしまうが、これを薄い板状のユニット1個で再現したのがPhaseGuide。

ユニットから発せられる音が板状のパーツを通り、間に挟まっているメッシュ状の素材を通過して放出される仕組み。飛ばしたい方向の信号を重ねるのと同時に、音を出したくない方向に向かっては、ノイズキャンセリングと同じように逆位相の信号を送って音を打ち消すことで、結果的に音がビーム状に飛んでいくのだという。

ボーズ、ビーム状に音を出すDolby Atmosサウンドバーを聴く

PhaseGuideの部品。ユニット(左)から出た音が右のパーツの間に挟まっているメッシュ状の部分から放出される

このPhaseGuide×2基に加え、楕円系のメインスピーカー×4基、センターツイーター×1基、天井に向かって音を放出するアップファイアリングダイポールスピーカー×2基の計9基のスピーカーユニットを搭載している。入力はeARC対応のHDMI×1系統、光デジタル×1系統。Wi-FiとBluetooth 4.2に対応し、スマホから音楽を楽しめる。AirPlayにも対応。マイク搭載で音声アシスタントも利用できる。

このサウンドバーは、別売のサブウーファーやリアスピーカーを追加する事もできるが、まずはサウンドバー単体で聴いてみよう。Dolby Atmos対応している「ボヘミアン・ラプソディ」のワンシーンを再生。すると、サウンバー本体はテレビの下に置いているにも関わらず、音が前方、つまりテレビ画面真ん中、自分の顔の高さあたりから聴こえてくる。

広いライブ会場に歓声が広がるシーンも、声が本当に横幅広く展開し、消えていく様子までしっかりと感じられる。高さも感じられるので、まるで、テレビの横にフロントスピーカーと、フロントハイトスピーカーを設置しているような感覚が味わえた。低音もしっかり出ているので、サウンドバー単体でも臨場感たっぷりで映像コンテンツを味わえる。

次にサブウーファー「Bose Bass Module 700(94,600円)」とリアスピーカー「Bose Surround Speakers(45,100円)」を接続し、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」のバイクアクションのシーンを再生。唸るエンジン音の高域の部分まできっちりと再現されているほか、リアスピーカーを追加したことで、音像が後ろから前へと走り抜けた時の移動感が明瞭で、疾走感がアップする。サブウーファーを追加した事で、バイクがクラッシュしたときの爆発音も迫力満点だ。

Bass Module 700Surround Speakersスピーカーの追加や各ボリュームの調整はアプリから行なえる