• 27/02/2023
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Society 5.0の実現を加速させる最先端のテクノロジー。第3回Deep Tech開催レポート

2021年1月13日、IT・モバイル技術を中心としたソフトバンクのTechカンファレンス「第3回 Deep Tech」がオンラインで開催されました。

今回の開催テーマは「The Way 〜道〜」。ITのトップエンジニアやソフトバンクのテクニカルマイスターから、それぞれの専門分野の取り組みが発表されました。トップエンジニアたちが描く未来につながる「道」や現在の取り組みなど、最先端の技術をご紹介します。

デジタルの力で質の高い生活を。東京都が目指す2040年代の姿

ゲストスピーカーとして登壇した東京都 戦略政策情報推進本部の平井則輔さんからは、東京都が取り組む「TOKYO Data Highway」の基本戦略とスマート東京の実施戦略が語られました。

Society 5.0の実現を加速させる最先端のテクノロジー。第3回Deep Tech開催レポート

スマート東京の戦略として「東京都は2040年代には、全てのモノがIoTでつながり、自動運転や遠隔医療などで都市全体がスマート化され、都民全員が最先端の技術を使い、行政手続きもオンラインで完結できるような完全デジタルガバメントとなり、世界で最も便利で生活満足度の高い都市となるような構想を持っています」と語りました。

これらを実現するための柱として、電波の道でいつでも誰でもどこでもつながる東京を実現するTOKYO Data Highway、街のDX、都庁のDXを掲げています。東京都は、アンテナ基地局設置への都の保有するアセットの開放と利用手続きの簡素化や5G重点整備エリアの設定、東京都自らの5G施策の展開という3つのアクションを掲げ、スピーディーに推進するため、都と通信キャリアなどが連携する仕組みを構築することを示しました。

TOKYO Data HighwayではSociety 5.0の実現や新たな産業の創出、都市力の強化への活用が期待されています。

もう一人のゲストスピーカー、ZOZOTOWNのサイトを運営する株式会社ZOZOテクノロジーズ 技術開発本部 ECプラットフォーム部の岡大勝さんからは、複数ベンダーのサービスを平行利用するマルチクラウドへの挑戦と挫折、そこからの学びが紹介されました。

2004年に27店のショップでオープンし、2020年6月末時点では1,300店以上のショップを運営しているZOZOTOWNは、オープン時から構造を変えずにスケールアップして運営。巨大化したサイトの多くの課題を解決するためにリプレイスを推進中。

大規模障害リスク対策、特定のベンダーへの依存の回避、ベンダー交渉力確保のメリットなどを考え、マルチクラウドへの挑戦を始めましたが、動作プラットフォームの違いやコストなどデメリットが大きく、残念ながら断念し、現在はシングルクラウドで運用しています。

挫折からの学びを紹介し、岡さんは「またチャレンジしたいと思います」と意気込みを語りました。