• 09/04/2022
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バッファロー録画機「nasne」 ネット経由でテレビ視聴

テレビ番組の視聴や録画機能を備え、2TBのHDDを搭載するネットワークレコーダー「nasne」

バッファロー録画機「nasne」 ネット経由でテレビ視聴

外出先や移動中にテレビ番組を見るのにうってつけの製品が、バッファローのネットワークレコーダー「nasne(ナスネ)」だ。【写真はこちら】バッファローの録画機「nasne」

■3倍録画で最大約386時間の録画が可能

HDDと3波対応のテレビチューナーを搭載しており、ネットに接続したパソコンやスマホなどでテレビ番組の視聴や録画ができる。HDDは2テラバイト(TB、テラは1兆)と大容量。標準画質で最大約209時間、3倍録画で最大約386時間の録画が可能だ。外付けHDDも追加できるので、容量不足の心配はまずないだろう。また、最大4台までのnasne同士で録画予約を振り分ける連携予約録画機能もあるため、複数台の運用もしやすい。ただし、一般的なHDDレコーダーと違い、映像出力端子を持たずテレビには接続できない。ネットワークを介した操作や再生に特化している。もともと、nasneはソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、ゲーム機向けに販売していた周辺製品だ。バッファローが販売を引き継ぎ、新機種を販売した。外観はほぼ同じだが、いくつか新しい機能を追加した。例えば、バッファローが同社のストレージ向けに展開している「みまもり合図」機能を搭載したので、HDDの異常に気付きやすい。ファイル共有機能も改良されており、ウィンドウズ10や11では設定なしでファイルにアクセスできる。録画ファイルの読み書きやユーザー制御などはできないものの、ちょっとしたファイルの共有に便利だ。さらに、メディアサーバーとしての役割も果たすので、保存した動画や音楽などを各種メディアプレーヤーアプリで再生できる。

■スマホ、タブレット、パソコン向けアプリも用意

nasneを使ってテレビの視聴や録画の予約をするには、DTCP-IP(デジタル伝送コンテンツの著作権保護技術)に準拠し、DLNA(家電の相互接続を容易にするための技術ガイドライン)に対応した機器やアプリが必要になる。対応したテレビやレコーダーなどからも制御できる。パソコン向けに「PC TV Plus」という有料アプリが用意されている。テレビの視聴や録画予約はもちろん、「アドバンスドパック」を導入すると録画した番組のカット編集や光ディスクへの出力が可能で、HDDレコーダーのように扱える。スマホやタブレットには「torne mobile」というアプリが用意される。遠隔地から自宅のnasneにアクセスし、テレビ視聴や録画再生ができるのは便利。操作の反応は素早く、ストレスなく視聴できて快適だった。2TBのHDDを搭載するBlu-rayレコーダーは、5万円以上もする。各種アプリの価格を考慮しても、nasneには割安感がある。アプリも使いやすく魅力的な製品と感じた。【nasne(バッファロー)】直販価格:2万9800円(2022年1月上旬時点)●チューナー機能(放送種類):地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル●ストレージ:HDD 2TB●主なインターフェース:LAN端子(1000BASE-T)、アンテナ入力、アンテナ出力、USB 2.0●サイズ:幅44.5×奥行き187×高さ135ミリ●ファイル共有方式:SMB2.0(ライター 田代祥吾)[日経PC21 2022年3月号掲載記事を再構成]