『シン・クロニクル』3月23日配信決定! CBT版から大幅改善であらゆる面で遊びやすくなった最新版レビュー
3月23日に配信が決定したセガの新作iOS/Android用RPG『シン・クロニクル(シンクロ)』のプレイレビューをお届けします。
今回は、開発中の最新バージョンロムをプレイした感想を、電撃義勇軍メンバーのマスクド・イマイチがお届け。10月14日~21日にかけて開催されたクローズドβテスト(CBT)から改善され、より遊びやすくなった点などについてまとめてみました。
ストーリーにより引き込むための更新
物語演出に関しての更新で、なるほどと最初に思ったのはテキストフォントの変更。CBT版でも個人的にはそんなに気になっていなかった部分ですが、最新バージョンのフォントのほうが、よりRPGらしいというか、『シンクロ』の物語のテイストにふさわしいものになっていると感じました。
また、ボイスや演出の追加・変更も。全編フルボイスにしてほしいという意見もあったようですが、実はテンポやコストの面からも難しいのでは? と思っていました。
今回の更新では、物語上重要なシーンでのボイスが追加されていたほか、立ち絵などが変わっているのも確認できました。
本作の重要なアイテムである“クロニクル”の演出も変更されています。頻繁に表示されるクロニクルへの言葉の追加ですが、かなりスピードアップされていました。
重厚な演出のほうが似合うのも確かでしたが、テンポを重視した演出に変更。ここは好みが分かれるところかもしれませんが、本作をプレイする際に頻繁に目にするシーンなので、テンポアップを選択したと思われます。
バトルはオート戦闘がより賢く、使いやすく
バトルについては、まず戦闘開始前に敵に触れるダッシュアタックの判定が強化され、当てやすくなっていました。バトルで先制攻撃を取るための行動ですが、CBT版では距離感が難しく失敗することも多かったのでこれは良変更だと思います。
オートバトルについては行動パターンが調整されており、ストレスなくオートで遊べるようになっていました。いくつか選べる行動設定のなかに「行動が早い敵を狙う」が追加されたので、敵に攻撃ターンを回さないように殲滅してくれます。
マニュアルも等倍だけでなく「1.5倍速」が追加。さらに、オーバードライブ演出のスキップもできるようになっているので、ボス戦などもテンポよく遊べるように。パーティレベルが大幅に適正と離れていないマップなら、オートでサクサク周回でき、武器集めなどに集中できました。
ダンジョン探索もオート・スキップが強化
ダンジョンの探索でも、オートが使いやすくなっていました。オート中に落ちているアイテムを見つけた場合、方向入力で一時的にマニュアル移動にしてアイテムを回収可能に。いちいちオートとマニュアルの移動方法をボタンで切り替えなくても探索できるので、かなり便利です。
ミニマップに敵の位置が表示されるようになったのも地味に便利な点。さらに探索終了後のリザルト画面の表示も調整されたので、テンポのよいプレイ感になっています。
また、好評だったスキップチケットの配布枚数も増やされているので、遊ぶ時間が限られているユーザーも本作を楽しめるようになっています。
強化育成のUI進化でより遊びやすく
本作の魅力の一つである、武器集めなどの強化育成要素についても、ユーザーインターフェースを更新。使いやすくなっていました。
武器の限界突破をまとめて行うボタンがわかりやすくなり、1段階ずつしかできなかった強化も複数回連続して可能に。アイテムがなくなるまで指定された回数強化できるので、ちまちまと決定ボタンを押すわずらわしさもなくなっています。
CBT版では少し入手しづらかった鉱石や霊蝶の獲得量もアップしているので、素材不足についても解消されそうです。
物足りなかった武器所持枠もちゃんと増加しており、ハック&スラッシュが魅力である本作の遊び応えもアップしています。じっくりと入手した武器を吟味して、逸品に育て上げたいですね。
オンラインイベントは大幅な修正を実施
CBTで実施されたイベントについては、新バージョンでは実施期間外なので体験できませんでしたが、下記のような調整が行われる予定。
おそらく最も修正希望の多くの意見が集まったのが、このオンラインイベントについてだったと思われます。正直なところ、CBTでは何をどう遊んでいいのかわからず、気づいたら終わってしまっていたという人も多かったのではないでしょうか。
正式サービスでは、全体的に多くのユーザーが参加しやすく、報酬を得やすいように調整。また、強力なアイテムだった“水銀の砲弾”については威力の調整や使用回数制限が設定されるようです。
まとめ:いいスタートが切れそう!
最新バージョンをプレイしたところ、ゲームプレイのテンポについては多くの部分で改善されていました。
CBT版は1度目のプレイということで、じっくり楽しみたいという気分でしたが、やはり繰り返しダンジョンをプレイしていると「ここの演出飛ばしたいな…」と思うところも……。
それらについてスキップボタンや演出速度アップなどで、繰り返しプレイしてもストレスを感じづらくなっていたのは好感触だと思います。
おそらく正式サービススタート後も、より細かな部分について改善案や不満点が出てくることも予想されますが、そういったものについてもアップデートで対応してくれることに期待したいですね。
何より今回多くのテストユーザーによって、正式サービス前に多様な調整が行われたのは非常によいことだったと思います。ただ最新ゲームをプレイしたいという気持ちだけでなく、よりよいゲームになってほしいと思うプレイヤーが集った結果ではないでしょうか。
ストーリーやキャラクターが好きでも、ゲームのシステムやユーザーインターフェースが合わなくてやめてしまうのはもったいないので、そういった部分のクオリティをできるだけ高めて正式サービスを迎えられるのは『シンクロ』に関しては最高のスタートだと言えるでしょう!
※記事は開発中の最新版プレイでの内容で、正式サービスイン時には変更の可能性があります。