AI画像解析などに向く、FPGA搭載エッジコンピュータ
NECプラットフォームズの「コンパクトボックス型コントローラ Xilinx Zynq UltraScale+ MPSoC搭載モデル」は、エッジ処理用途のコンピュータである。米Xilinxの適応型SoC「MPSoC」を搭載している。FPGA部に専用ロジックを組み込むことで、AI画像解析など負荷の大きい演算処理を高速に実行できる。
コンパクトボックス型コントローラの外観(出所:NECプラットフォームズ)[画像のクリックで拡大表示]特徴
AI画像解析など負荷の大きい演算処理をFPGAで高速に実行できる。
エッジコンピューティング用途に向けた小型(180×180×50ミリメートル)のボックス型コンピュータであり、工場などで長期利用できるように、5年間の長期供給と、供給終了後6年間の保守期間を保証する。
提供形態
FPGA部にロジックを組み込める。例えば、産業用カメラと組み合わせれば、製造ラインの画像を用いて製品の識別や測定、欠陥の検出などを自動化するマシンビジョンシステムを構築できる。低消費電力・低発熱で実行できるため、24時間365日、連続安定稼働できる。
マシンビジョンシステムなどを構築する際に必要な組み込みOS(PetaLinux)、AIエンジン、産業用カメラなどは、各ベンダーとあらかじめ連携し、標準サポート品をそろえている。個別に評価・検証することなく、用途に合わせたシステムを構築できる。
オプションで、各種のシステム構築支援を用意している。SI試作開発フェーズでの製品仕様・要件検討の支援、FPGAの論理実装などの受託開発、量産開発フェーズでの規格認証試験の支援、信頼性向上の施策提案まで、ワンストップで支援する。
スペック
プロセッサ
米Xilinxの適応型SoC「MPSoC」。Armプロセッサ、FPGA、GPU、H.264/H.265ビデオコーデックなどを1つのチップに統合した適応型SoCである
MPSoCを搭載したメインボードの外観(出所:NECプラットフォームズ)[画像のクリックで拡大表示]OS
OSレス。PetaLinuxの動作を確認済み
インタフェース
M.2スロット、外部拡張スロット、USB、ギガビットイーサネット、DisplayPortなど(M.2スロットを介してSSDや無線LANモジュールを増設可能。外部拡張スロットを介して産業用カメラや制御機器をFPGA部の信号と直結可能)
きょう体のサイズ
180×180×50ミリメートル
電源
ACアダプタで供給
製品の供給期間
5年間
製品の保守期間
供給終了後6年間
価格・料金(税別)
29万8000円
発表日
2021年8月31日
提供開始日
2021年9月14日