• 24/07/2022
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ファン内蔵のGoogle製スマホ充電器「Pixel Stand(第2世代)」、速攻レビュー

最大23Wでの置くだけ充電が可能。ファン内蔵

 製品名が表わすように、Pixel Stand(第2世代)は、2世代目のGoogle製ワイヤレス充電器。初代は最大出力が10Wで、この出力差が大きな違いだ。より高い出力による急速充電が可能なスマホが増えているなか、Pixel Standも世代を重ね、出力を上げたのは当然の帰結と言っていいだろう。

 Pixel Stand(第2世代)は、Pixel 6の場合で最大21W、Pixel 6 Proの場合で最大23W、その他のQi対応デバイスの場合で最大15Wの無線(置くだけ)充電が可能だ。同梱の電源アダプタも初代の18Wから30Wへと出力が大きくなっている。Pixel 6 Proは通常の有線充電でも21W/23Wで充電するので、無線でも有線と同じ速度で充電できることとなる。ただし、12月15日時点ではPixel 6/Pixel 6 Pro側の対応が間に合っておらず、12月下旬に提供予定のアップデートでこの最大出力での充電が可能となる。

ファン内蔵のGoogle製スマホ充電器「Pixel Stand(第2世代)」、速攻レビュー

【初出時に】Pixel 6 Proは通常の有線充電の場合、最大30Wで充電できるとしておりましたが、正しくは23W(無印は21W)でした。お詫びして訂正させていただきます。

本体正面側面背面にUSB Type-Cコネクタパッケージ同梱物は、本体とケーブルと電源アダプタ(30W)初代との比較初代の電源アダプタ(左)と第2世代の電源アダプタ(右)。サイズは少しだけ第2世代の方が大きい。また、第2世代はGのロゴがエンボス加工され、コンセント面が黒くなっている

 もう1つの特徴が冷却ファンを内蔵していることだ。第1世代の本体部分が板状になっているのに対し、第2世代は円柱を斜めにカットしたような形で容積がずいぶん増えている。これは、ファンを内蔵した事によるものだ。

 充電を行なうとバッテリが熱を持つが、急速充電を行なうとさらに温度が上昇する。スマホのバッテリは室温より高すぎたる(あるいは低すぎる)温度で利用すると劣化する可能性がある。その対策として第2世代にはファンが内蔵されたようだ。台座の折れ曲がったところに隙間があり、ファンが回ると、ここからスマホの背面に風が流れる。

 ファンの騒音については、前述の通り現時点では最大速度での充電ができないので、最大速度で回転させられていない可能性があるが、今回短時間ながら試した限りでは2段階に速度が変化していた。低速回転の時の騒音は、非常に僅かで、耳を充電器にくっつけるくらい近付いてようやく音が聞こえる程度。高速回転の時は、数十cm離れても「ファー」っという風切り音が聞こえるが、音楽などを再生すると完全にかき消されるレベルだった。

 ファンが動くのは高速充電しているときのみのようで、静音モード(低速充電)を選べばファンは動作しない。ちなみに、ゲーム実行中など、本体が過熱している時は、Pixel Standに載せても一定の温度で充電が停止した。おそらくさらなる発熱を防ぐための仕様だろう(この状態でも有線では充電可能)。つまり、本製品のファンは、充電による追加の発熱でゲームプレイなどの高負荷時にサーマルスロットリングで性能低下を防ぐことは目的となっていないようだ。

 なお、高速充電と低速充電は、後述するとおり、充電中に画面をタップするだけで切り替えられるほか、Pixel Standの設定で高速と低速を自動的に制御する「最適化」モードも選べる。

Pixel 6 Proを置いたところ充電モードは、高速、低速、最適化の3つから選択可能