iOS/iPadOS 15配信開始。FaceTime強化、iPadはマルチタスクが便利に
アップルは21日、最新システムソフトウェアのiOS/iPadOS 15の配信を開始しました。届いていれば通知から、あるいは「設定-一般 - ソフトウェア・アップデート」から確認して手動でアップデートできます。
iOS 15にアップデートできるiPhoneの機種は、先代のiOS 14と同じ。iPhone 6s以降であれば更新が可能であり、iPhone SE第1世代も対象に含まれています。
またiPadOS 15もアップグレード対象モデルはiPadOS 14と変わらず、無印iPadは第5世代以降、mini系はiPad mini 4以降、Air系はiPad Air 2以降で、Pro系は全機種対応となります。
iOS/iPadOS 15の内容は6月の開発者会議WWDC21で発表され、それぞれのプレビューページにまとめられています。iOS 15はこちら、iPadOS 15はこちらをご参照ください。
iOS 15およびiPadOS 15(のみならずmacOS Montereyにも)に共通しているのは、テレビ通話アプリ「FaceTime」が強化されたこと。ビデオ会議を意識した新機能「FaceTime Link」にはWeb版も用意され、AndroidやPCとの通話がWebブラウザを経由して可能となりました。
ついにFaceTimeがAndroidやPCとも。WWDC21でiOS 15世代の強化策続々
また通話相手とテレビ番組や映画を観たり、一緒に音楽を聴いたり、画面を共有できる「SharePlay」も追加。ストリーミングの再生やコントロールが同期できるため、同じシーンを同じタイミングで楽しむことができ、また音量も自動的に調節されて会話も快適に続けられます。
iOS 15でのFaceTime新機能「SharePlay」発表。通話相手と音楽や映画をシェア
さらに相次ぐアプリの通知で気が散らないように「集中モード」も導入されました。受け取りたい通知のみが届くようになる一方で、メッセージを送ってきた相手にも「集中モードにいる」ことを自動的に知らせてくれます。
また普段のときも、次々と飛んでくる通知が状況に応じて仕分けられ、指定した時間に、優先順位ごとにまとめて表示させる設定が可能となりました。最も関連性の高いものが一番上に表示され、見落としにくくなっています。
iOS 15に通知まとめ「Notification Summary」機能が追加。あふれる通知を自動仕分け、指定時間に表示
そして写真アプリには「テキスト認識表示」が導入され、画像内の文字がテキストに変換されて(Live Text機能)ハイライト表示されます。それをタップすれば電話をかけたり、メールを送ったり、道順も調べることができます。さらにSpotlight検索と連携して「手書きされたテキストが含まれた写真を検索する」なども可能です。
iOS 15はオンデバイスAIを強化、写真中のテキストをコピペする「ライブテキスト」対応。看板から通話も
さらに標準ブラウザ「Safari」も刷新。タブの保存と整理ができる「タブグループ」はデバイス間で同期も可能であり、どこからでもタブにアクセスできます。またタブバーの左右スワイプでのタブ切り替えもできるようになりました。
Safariブラウザ刷新、Web拡張機能をiPhone / iPadにも提供 iOS 15等で
ほかiPadOS 15については、マルチタスク機能が大幅に強化されました。ユーザーが選んだアプリを左右に並べるSplitviewの操作性も改善され、アプリの上部にフロート表示される専用メニューによりSlide Overモードへの移行もよりスムーズに。
それに加えて、新たなシェルフでは開いているアプリをすべて表示できるようになり(従来はスクロールが必要)すばやく切り替えたり、ドラッグ&ドロップ操作でSplit Viewに移行したりと、柔軟な操作が行えます。さらにヘビーユーザー待望の「ショートカットキーでのマルチタスク関連操作」も可能となりました。
iPadOS 15はマルチタスク強化にフォーカス。ホーム画面やショートカットキーの改善も
またApple Pencilの使えるiPadならではの「クイックメモ」機能が追加されました。画面の隅から上に指またはペンシルで上にさっとスワイプすれば、どんなアプリや画面を開いていてもサッとメモが取れます。
ただし今回のバージョンでは残念ながら、MacとiPadの間でキーボードやマウス、トラックパッドを共有できる「ユニバーサルコントロール」は使えません。WWDCでの発表当時も最も注目されていた新機能ですが、Mac側にmacOS Montereyが必要となるため、そちらの正式リリースを待つことになると思われます。
iPadとMacでキーボード共有の「ユニバーサルコントロール」、iPadOS 15配信直後は使えず
アップル公式のiOS 15リリースノートは次の通りです。
FaceTime
メッセージとミー文字
集中モード
通知
マップ
Safari
ウォレット
テキスト認識表示
Spotlight
写真
ヘルスケア
天気
Siri
プライバシー
iCloud+
アクセシビリティ
このリリースには、以下の機能と改善も含まれます:
このリリースにはその他の機能と改善も含まれます。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください:
https://www.apple.com/jp/ios/ios-15/features/
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/kb/HT201222
またiPadOS 14の公式リリースノートは次の通りです。
マルチタスキング
ウィジェット
Appライブラリ
クイックメモとメモ
FaceTime
メッセージとミー文字
集中モード
通知
マップ
Safari
翻訳
テキスト認識表示
Spotlight
写真
Siri
プライバシー
iCloud+
アクセシビリティ
このリリースには、以下の機能と改善も含まれます:
このリリースにはその他の機能と改善も含まれます。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください:
https://www.apple.com/jp/ipados/ipados-15/features/
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/kb/HT201222