Android 12 beta 3リリース 自動回転の改善や縦長スクショ機能追加など
米Googleは7月14日(現地時間)、次期モバイルOS「Android 12」の「beta 3」を公開した。beta 2をインストール済みのPixelシリーズなどにロールアウト中だ。
Android 12のベータプログラムは順調に進んでいる一般ユーザー向けの新機能としては、画面の自動回転の改善、スクロールしている画面のスクリーンショット、「Material You」の機能追加などがある。
画面の自動回転の改善
現行のAndroidでは、[システム]→[ディスプレイ]→[詳細設定]→[画面の自動回転]を有効にしておくと、本体のセンサーだけで向きを判断しているので、例えば縦方向にして画面を見ながらユーザーが横になると、画面が横方向に回転してしまっていた。
Android 12では、インカメラで顔の向きを検出するようになるため、ユーザーも横になった場合は自動回転しなくなる。
インカメラを使うが、この機能は端末内で完結するため、プライバシーの心配はないとGoogleは強調する。
Beta 3の段階ではこの機能はPixel 4以降のPixel端末で利用可能だ。
スクロール画面のスクリーンショット
縦にスクロールしないと表示できない縦長の画面を1つの画面として画面キャプチャ(スクリーンショット)できるようになる。
縦長な画面を普通にキャプチャする(Pixelの場合は電源ボタンと音量小ボタンの同時押し)と、「キャプチャ範囲を拡大」ボタンが表示され、キャプチャする縦の範囲を調整できる。
Material Youの反映範囲拡大(Pixel端末)
Material Youの色設定サービス横断で色調を統一するパーソナライズ機能「Material You」の範囲される範囲が広がった(Pixel端末のみ)。
[設定]→[壁紙とスタイル]で、壁紙の主要な色をボタンなどのUIツールに反映させることができるが、複雑な色の壁紙の場合、その反映方法を複数の候補から選べるようになった。また、「基本の色」では、壁紙から抽出した色から基本色を選べる。
また、「テーマアイコン」を有効にすると、ホーム画面のアイコンにも基本の色が反映される。ただし、筆者の環境(Pixel 4)では反映されるのはGoogle純正アプリのアイコンのみで、しかもかなりシンプルなものになる。正式版でどこまでブラッシュアップされるのか楽しみなところだ。
開発者向けの新機能などは公式ブログを参照されたい。
なお、GoogleはBeta 3でAndroid 12 APIは完成し、Beta 4で完全なプラットフォームの安定性に到達する予定としているので、今後は一般向け新機能はあまり追加されないようだ。