データ用ドライブをSSDにすると超快適、4TB SSDを使ってPCをHDDレス化してみた
静音仕様の仕事用PCをもっと静かに、データ用HDDをSSDに交換したい
今回使用するPCは以下の自作PC。過去にレビューなどで使用したパーツを主に使い仕事用に組んだ1台で、ケースは静音PC向けのMini-ITXケース Fractal Design Define Nano S(ホワイト)に、Noctua製ファンの廉価モデル「Redux」を3基搭載し、なるべく静かにしつつ冷えるようにもしています。
メインの仕事用PC、コロナで出社日数が減った2年前に在宅ワーク用に組んだもの。記事作成や社内システムへのアクセスが主な用途なので、静音仕様にしています。CPUはCore i9-9900K、メモリはDDR4-2666 32GB×2枚、SSDは1TB(M.2/NVVe)×1台、HDDは3TB(SATA)×1台、マザーボードはGIGABYTE Z390 I AORUS PRO WIFIといった構成になっています。ちなみに、メモリとSSDはCrucial製です。
このPCを使用していて一番気になるのがHDDの音で、ほかが静かなのでブーンとうねるような回転音が目立ちます。また、PC起動時のHDDのスピンアップ待ちの時間もレスポンスの悪さを感じるところです。
慣れというのは恐ろしいもので、HDDの回転音もハイスペックゲーミングPCの騒音に比べれば無視できる小ささで、スピンアップ待ちの時間も数秒といったところ。どんだけ神経質なんだよ!と言われるレベルかもしれませんが……、過去にテストしてデータ用HDDをSSDに変えれば解消することはわかっていたので、変えるチャンスをずっと待っていたというのが現状です。
仕事用PCのスペック | |
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CPU | Core i9-9900K(8コア/16スレッド) |
マザーボード | GIGABYTE Z390 I AORUS PRO WIFI |
メモリ | DDR4-2666 32GB×2枚 |
OS用ストレージ | 1TB NVMe SSD |
データ用ストレージ | 3TB SATA-HDD |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
2TB SSDでは足りなかった、4TB SSDが必要になった筆者宅の環境
そもそもデータ用のドライブにSSDを使う場合、何TBあればたりるのか調べるところから行きます。筆者の環境の場合、元が3TB HDDなので、4TB以上あれば確実に置き換え可能、使用容量次第では2TBあれば十分な可能性もあります。
以下が実際に現在筆者が仕事用PCで使用しているデータの総容量で、合計1,87TBでした。
筆者が使用している仕事用PCのデータ総容量。内訳はほとんどが写真などの画像データで、次いで動画でした。ほとんどがレビュー作成時に使用した元素材です。HDDやSSDは、販売される際の容量は、1,000B=1KB、1,000KB=1GB、1,000GB=1TBといった感じに1,000毎に綺麗に単位が上がっていきます。実際にフォーマットして使用する際は、1,024B=1KB、1,024KB=1GB、1,024GB=1TBといった感じに区切られる単位が表記とは異なり、1TBのSSDを購入しても実際に使用できる領域は1割前後減った値になります。
以下はCrucial MX500 2TBをNTFS形式でフォーマットした際の状況ですが、実際に使用可能な領域は1.81TB。筆者環境のデータ量が1.87TBなのでギリギリ収まらず、2TB SSDでデータ用ドライブを置き換えることは今回の環境ではできません。
2TB SSDもデータ用ドライブとしては候補に入ります。フォーマット後に使用できる空き領域は1.81TB。筆者環境の場合はギリギリ容量が足りない結果に。2TB SSDではデータが収まらないので、今回4TB SSDを選んだわけですが、4TB SSDをフォーマットすると利用可能な容量は3.63TBとなります。筆者環境のデータは1.87TBですが、これを入れても半分近く空き容量が残るので、そこそこ長い間使えそうです。
MX500 4TBのフォーマット後の空き容量、3.63TBが利用可能。