• 20/05/2022
  • Homesmartjp
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ミニLED×量子ドット搭載のハイコスパ4K襲来! TCL「C825」の実力とは!?

外国製の製品に警戒心を抱く特質が我々日本人には少なからずあるが、一度、慣れ親しんでしまうと不思議なもので、むしろ歓迎ムードで迎え入れる柔軟性もある。思えば、スマートフォンや自動車は、海外製のものを受け入れるような雰囲気になっている。

では、テレビはどうだろう? 実のところテレビについては、まだそこまでの受け入れ体勢には完全になりきれていない感がある。

韓国LGでさえ、2010年に日本テレビ市場に参入したが、近年になってようやく広く認知されるようになった。特に2020年モデルのテレビ製品群は、新世代ゲーム機への徹底対応戦略が功を奏し、けっこう売れたと聞く。また、最近はユニークなコンセプトの製品ラインナップがウケていて、PC向けディスプレイの分野でもLGの人気が上がっているようだ。やはり、舶来モノへの警戒心の強い我々日本人の心の鍵をこじ開けるには、辛抱強く、よい製品の継続的な投入が大切なのかもしれない……。

さて、今回取り上げるのは、まだ日本市場へ参入して間もない中国TCLの製品だ。

中国メーカーでテレビを製造してグローバルに販売している有名所としては、TCLのほかに、ハイセンス(Hisense)、スカイワース(Skyworth)などがある。

ミニLED×量子ドット搭載のハイコスパ4K襲来! TCL「C825」の実力とは!?

スカイワースはまだ日本市場に対して大きな動きを見せていないが、ハイセンスについては、けっこう「聞いたことある」「名前を見かけるようになった」と感じている人もいるだろう。なにしろ2018年には東芝のレグザブランドを手中に収めたし、2020年には俳優の綾野剛が出演するテレビCMを展開するなど話題を集めた。ハイセンスは2015年から日本市場にテレビ製品を投入しているが、当時と比べれば、かなり認知度を上げたといっていい。

で、今回のTCLである。

実は2020年度のテレビ製品世界シェアでは、4位のハイセンスに次いで、TCLは5位をマークしている。つまりワールドワイドでは、パナソニックやシャープを凌ぐ人気ブランドなのだ。

そんなわけで、ついに無視出来ない存在となってきたTCLのテレビを、大画面☆マニアでも取り上げるときが来たわけである。

C825シリーズは、65型と55型をラインナップ。今回は55型をセレクトした

TCLはコスパ重視のモデルが多いので、格安モデルを取り上げてもよかったのだが、今回は、日本市場ではまだ珍しい「ミニLEDバックライト」×「量子ドット」のダブル新技術採用機の4K液晶テレビ「C825」シリーズを選択した。

画面サイズは65型と55型があるが、小さい方の55型「55C825」を選択している。発表時の店頭予想価格は20万円前後だったが、実勢はもっと安くなっており、新技術盛りだくさんの割には、なかなか安価なのがTCLの恐ろしいところである。

記事目次

・外観:重量級で、スピーカー性能は良好。消費電力は一般より高め ・インターフェース:HDMI2.1はeARCのみ対応 ・ゲーム関連機能:入力遅延は60fps換算で1フレーム強。120Hz入力には未対応 ・リモコン操作:レスポンスはまずまず。アプリの起動は遅いが、動作は軽快 ・画質チェック:UHD BD映画やネット動画はまずまず。放送は今後に期待 ・総括:テレビとしての完成度は? ディスプレイ装置としての満足度は?