• 03/04/2022
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ビットコイン投機ゲームの勝者はブルガリア政府? 詐欺犯から没収したビットコインの価値が30億ドルに

今年のビットコインゲームの勝者が見えてきたかもしれない。ブルガリア政府の調査員が今年の春に詐欺師から没収し、保管しているビットコインの価値が現在30億ドル(約3,300億円)になってるという。

この推測値は、本日(編集部注:原文掲載日12月8日)CoinDesk によって発表されたものだ。同サイトによれば、今年の5月に当局は当時の価値で5億ドルの20万ビットコインという相当な額の盗品を没収したという。当時、調査官は、脱税を目的に税関文書を偽造するために南東ヨーロッパ全域の税関当局と共謀していた凶悪犯を逮捕していた。

犯人はビットコインをこのスキームの一部に使っていた。当時は、1ビットコインの価格は2,354ドルしかなかったが、今では1万5,000ドル強だ。彼らがもし刑務所内でインターネットが使えるとしたら、柵に頭も何度も打ちつけていることだろう。

ビットコイン投機ゲームの勝者はブルガリア政府? 詐欺犯から没収したビットコインの価値が30億ドルに

ブルガリア政府がそのビットコインをどうしているかは分からない。CoinDesk によると、ローカルのブルガリアのブログが政府に対して突如舞い込んだビットコインをどうしたのか尋ねたそうだが、回答は得られていないようだ。

とはいえ、ブルガリアがそれらのビットコインを売り払えるとしたら、政府にとっては好タイミングかもしれない。ブルガリアは、2018年に約60万ドルの年間財政赤字に直面しているのだ。つまり、この30億ドルは今後数年間の残高バランスを保つのに役立つ可能性もある。

だが、ブルガリア政府もまたビットコインの初期保有者と同様のジレンマに直面している可能性がある。つまり「これはバブルなのか?」という問いだ。

もしバブルなら、政府は今すぐにビットコインを手放すべきだ。でもそうではなくて、ビットコインの価格が今後3万ドルにまでつり上がったら? その際は、売却したビットコインのことを今後何十年も悔やんで壁に頭を打ちつけることだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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