• 12/03/2023
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メタバースで本気で仕事をする。「Oculus Quest 2」以外に必要なものとは?

11月に公開した西田宗千佳さんの記事「仮想空間メタバースで「仕事」をしてみたら…想像以上に実用レベルで驚いた」は多くの反響が集まった。【全画像をみる】メタバースで本気で仕事をする。「Oculus Quest 2」以外に必要なものとは?メタバースという言葉の本格的なバズワード化は、旧フェイスブック社がメタ(Meta)へと社名変更して以降、鮮明になった。僕も、この記事以降、本格的に仕事で使いはじめた。2021年末企画として、その仕事環境をつくるためのアレコレと、実際にどう使っているかを話してみよう。

メタバースで本気で仕事をする。「Oculus Quest 2」以外に必要なものとは?

Meta Quest 2で「集中部屋」をつくる

VR空間の仕事部屋。最近は季節柄、雪の降るロッジでの作業が気に入ってる。視野外なので写っていないが、右隣には暖炉もある。

仮想空間(メタバース)で「仕事」をするのは、「打ち合わせをするようなコミュニケーションツールとして」と「PC作業などのバーチャル仕事部屋として」の2つの側面がある。僕が頻繁に使っているのは後者のほうだ。近々、コミュニケーションに使う例が記事になる予定だが、さすがにまだZoom並みの気軽さで、誰かと会話することはできない。一方、後者「PC作業などのバーチャル仕事部屋として」の使い方は、かなり実用的なレベルにある。実際、僕はほぼ毎週末、Macと「Oculus Quest 2」(名称が変わってMeta Quest 2)をWi-Fi経由でつないで、「仮想の集中部屋」のなかで仕事をしている。ドラゴンボールでいうところの「精神と時の部屋」だ。使うツールは、前出の記事でも紹介されているQuest 2対応の仮想空間アプリ「Immersed」。主に、デュアルディスプレイ環境のない部屋で仕事をするときに、「集中部屋」でバーチャルな3画面環境で仕事する、というのがその使い方だ。だいたい、週に10時間程度、1回あたり3~5時間程度、Immersed上で資料をつくったり、原稿を書いたりしている(なぜ3画面に落ち着いたのかは後ほど)。Immersedは比較的頻繁にデスクトップアプリがバージョンアップされていて、つい最近のアップデートではM1版MacにおけるWi-Fi接続での遅延(レイテンシー)も低くなったようにおもう。ImmersedでM1搭載のMacBook Airの画面を仮想3画面に拡張した場合、VR上の描画は、ざっと80FPS、遅延も10ms前後で済んでいる。これくらい遅延が少ないと、ネットフリックスやYouTubeを見る際に、視聴はVRの中で、サウンドはPCから再生、とやっても、違和感をほぼ感じない。長時間使うためには、いくつか工夫もしている。主のハードウェア側のカスタムだ。

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