いつの間にか破線で囲まれたアプリが追加されています!? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

Appライブラリを眺めていたら、見慣れぬアプリアイコンが。通常は周囲がすっきりしているところ、白い太線、しかも破線がアイコンを取り囲んでいる様子。App Storeからダウンロードした覚えはないのに、ふと気がつけば「最近追加した項目」に表示されている...という経験がある人、少なくないはずです。

その白くて太い破線で囲まれたアイコンは、iOS 14からサポートされた一時利用目的のミニアプリで、「App Clip」と呼ばれます。インストール前には確認用のシートが表示されるものの、App Storeが起動されることはありません。アプリではあるものの、通常のアプリとは異なりアイコンがホーム画面に登録されることはなく、直接Appライブラリへ登録されます。

App Clipは、通常は数百メガバイトを超えるようなアプリを"お試し"させるべく機能が絞り込まれているため、全体のサイズは10メガバイト以下と小さく、ほぼ一瞬のうちにダウンロードが完了します。ユーザによる管理すら不要で、非使用期間が10日を過ぎると関連データが、30日を過ぎるとApp Clip本体が自動的に削除されます。

だからApp Clipは放置してかまいませんが、どうしても気になる場合は手動による削除も可能です。アイコンをAppライブラリで長押しして「App Clipを削除」を選択するか、『設定』→「App Clip」の順に画面を開き、対象を選び削除を実行しましょう。

ところで、App Clipがインストールされるきっかけはさまざまです。QRコードを読み取った、NFCタグにiPhoneをかざした、Safariでリンクをタップした...周囲の音楽を聞き取り曲名を調べる「ミュージック認識」のように、通知ダイアログや履歴画面からApp Clipへ誘導するものも存在します。今後ますます見かけるようになるはずですよ。