PCの買い換えに伴うデータの移行はどうする? Windows 11時代でも便利で安心なQNAPのNASがある!(1/4 ページ)
10月5日、新OS「Windows 11」がついに登場した。多くのユーザーが現在使っている「Windows 10」の一般向けサポート期限は2025年10月14日までと先が見えている。新OSの登場をきっかけに、「テレワークに合ったPCに買い換えたい!」「もっと写真や動画をサクサク編集できるPCが欲しい!」と検討している人も少なくないだろう。
しかし、PCを買い換えた際のデータの移行はかなり面倒な作業だ。大切な動画や写真のデータと不要なデータが“玉石混交”となっているケースも多い。「全部確認する暇はないし、なくなっても困らないものも混じっている」データをコピーしていかなければならないと考えると、気分も重くなる。
ここは、手元にある全てのデータの保存をNASに任せるのはいかがだろうか。この記事では、QNAPのNASキット「TS-253D」を中心に、その一助となる各種製品を紹介する。
QNAPのNASキット「TS-253D」PCを買い換えてもデータは“そこ”に NASのメリットは多い!
先述の通り、PCのデータ移行はかなり面倒な作業である。とりわけ、PCをスタンドアロン的に、言い換えると全てのデータをため込むように使っていると、写真や動画、音楽など大量かつ大容量なデータを抱えがちである。写真や動画は“唯一無二”なデータであることも少なくなく、データの引っ越しの度に「このデータはいる、いらない」と全量チェックするのは現実的ではない。
PCにため込んだデータの移行は想像以上に手間がかかる(画像はイメージです)PCの買い換えに伴うデータ移行の手間を省きたい――そこでお勧めしたいのが家庭内のネットワーク(LAN)に設置するストレージ「NAS」だ。データ移行にUSBメモリやUSB接続のHDD/SSDを考えていた人もいると思うが、NASにはこれらの外付けストレージにはないメリットが幾つかある。
データを移し替える必要がない
PCを買い換えた後、USBメモリやUSB接続のHDD/SSDを使って古いPCからデータを移し変える人が多いと思う。少し詳しい人なら、LANを使ってWindowsなどの「共有フォルダー」機能でデータを移し変えることもできる。しかし、PCを買い換える度に“移し変え”をするのは、率直にいって面倒である。
その点、NASを1台用意してデータを一度移せば、それ以後はNASにアクセスすることでデータにアクセスできる。NASにデータを移し替える手間こそあるが、それ以降は新しいPCにデータを移し替える手間が省けるのだ。
複数の機器から同時利用できる
NASはネットワークを介してストレージを共有・利用するための“サーバ”である。
QNAPの家庭向けNASキットは「SMB」「AFP」「NFS」「WebDAV」といった主要な通信プロトコルに対応している。そのため、Windows、macOS、Linuxを搭載するPCだけでなく、AndroidやiOS/iPadOSを搭載するスマートフォンやタブレットからもアクセスできる。保存したデータを複数のPC、スマホやタブレットからアクセスする際も便利に使える。
NASが1台あれば、家庭内ネットワークに接続されているあらゆるデバイスからデータにアクセスできるようになる24時間/365日使える
「NASの代わりにPCで『共有フォルダー』を設定するのはどうか?」という意見もあるだろう。しかし、一般的なPCは常時電源を入れて稼働することを想定していない。そのため、PCをサーバ代わりに使うと、思った以上に早く寿命が訪れることがある。
その点、NASは24時間/365日の連続稼働を前提とした設計となっている。PCの共有フォルダーを使うよりも安心して運用できる。「消費電力は大丈夫?」という声もあるかもしれないが、特に家庭向けのNASは元々の消費電力が低かったり、消費電力を抑制する機能が充実していたりする。それほど不安を覚える必要はない。
家庭内のあらゆるデバイスから、いつでもアクセスできるストレージを用意したいなら、NASが便利なのである。
PCから離れた場所に設置できる
一般的な外付けストレージは、ノートPCにUSBケーブルでつなぐ必要がある。それに対して、NASはWi-FiルーターのLANポートにつなぐことで、Wi-Fiを介して家中のどこからでもデータの読み書きができるようになる。データのやりとりをケーブルレスで行えることは大きなメリットだ。
安全性/耐久性が高い
外付けストレージでは、持ち運ぶ際に落としてしまうリスクがある。特に外付けHDDの場合、落下による破損でデータを読み出せなくなる可能性も否定できない。
その点、NASは据え置いて使うことが前提なので、安定したところに耐震性を考慮して設置することで安全性を高めることができる。連続稼働を前提とした冷却性能をもっているので、一部の外付けストレージのように異常に温度が高まるようなこともない。
外付けストレージは、机などから落としてしまうリスクが高い可用性が高い
外付けストレージは、故障するとデータも失われる可能性が高い。
だが、2ベイ以上を備えるNASでは、1台のディスクが壊れてもデータが失われない「RAID1」に対応している。また、それを超えるベイを備えるNASだと、よりデータ効率が良かったり、より信頼性が高かったりする「RAID5」「RAID6」「RAID10」などにも対応しているものが多い。
Windows 10のサポート終了が見えた今を機に、データをPCを始めとするクライアント機器から“切り離し”、専用機器であるNASに任せてしまってみてはいかがだろうか?
NASはどう選ぶべき?1|2|3|4次のページへ