• 26/03/2022
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2021年春夏の「テレビ」を俯瞰する

2021年のテレビ市場も「配信」が後押し

昨年はコロナ禍1年目であり、さらに定額給付金があったことなどもあって、テレビ市場は春から初夏に向けて、特に好調だった。

2021年に関しては現状、特段状況を変える要因はない。世界的な半導体不足の影響はテレビにも出ており、製品投入が遅れ気味ではあるものの、昨年のような状況があるか、というとそうでもない。

2021年春夏の「テレビ」を俯瞰する

本来ならばオリンピックで……的なことはあったかもしれないし、去年がまさにそうだったわけだが、開催そのものが怪しまれる今年のこの状況下で、「オリンピックを控えているからテレビを買おう」なんて人がそうそういるわけもない。

というわけで、特別な要因なく販売が進む(ブースターになるものもない)のが2021年、ということになりそうだ。

そんな中で買い替えの推進役となっているのは、やはり映像配信である。これは昨年も変わらない。映像配信を使うことがあたりまえのことになってきて、その中核にテレビがあり、テレビ買い替えの際にも「楽に、美しく映像配信が見られる」ことがポイントにはなっている。

ハイエンドから価格重視のブランドまで、ほとんどの製品で「配信サービスへのダイレクトボタン」がついており、その組み合わせ自体が一つの差別化ポイントにもなっている。場所も、リモコンの上の方にあるのか、それとも下の方にあるのかなど、けっこう異なっている。

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なお余談だが、「この種のボタンはNetflixが始めたもの」という解説を読んだことがある。しかしそれは間違いだ。Netflixがテレビ向けにサービスを開始する以前から存在するもので、歴史は意外と古い。