• 12/06/2022
  • Homesmartjp
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IKEAのスマート電球をAmazon Echo Plusで音声操作して分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

 Amazonのスマートスピーカー「Echo Plus」に搭載されているスマートホームハブ機能は、ZigBeeという通信プロトコルで動作する。このプロトコルを使った製品としてはPhilipsのスマート電球「Hue」がよく知られており、これを用いることで、ブリッジを経由することなく電球とEcho Plusをダイレクトに接続できる。

 ZigBeeはBluetoothよりも通信速度が遅いものの低消費電力が特徴で、通信規格としては歴史はそこそこ長いのだが、対応製品の数はお世辞にも多くない。とはいえHue以外に対応製品が一切ないわけではなく、探せばちらほらと見つかる。

IKEAのスマート電球をAmazon Echo Plusで音声操作して分かったこと:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

 今回紹介するIKEAのスマート照明シリーズもその1つで、PhilipsのHueよりも安価にEcho Plusからコントロール可能な照明システムを構築できる。早速その特徴をチェックしてみよう。

IKEAのスマート電球「TRÅDFRI」(トロードフリ)。Echo Plusと組み合わせて利用できる

Echo Plusと組み合わせて使用できるスマート電球

 IKEAの「TRÅDFRI」(トロードフリ)は、同社オリジナルのスマート照明シリーズだ。スマート電球を中心にリモコンやセンサーとのセットなど複数製品が用意されているが、いずれもHueと同じくZigBee規格での通信が行えるので、Echo Plusと組み合わせて使用できる。今回購入したのは、リモコンが付いた2999円(税込)のモデルだ。

筆者が今回購入したのは、リモコンが付いた2999円のモデル。Echo Plusと接続するとリモコンは利用できなくなるので、Echo Plusでのみ使うならば電球を単品で購入してもよいだろう付属品の一覧。このセットに含まれる電球は明るさ980lm(ルーメン)、ホワイトスペクトラムタイプだが、他にも同シリーズには明るさや色、口金サイズが異なる複数の電球が用意されている電球はPSE(電気用品安全法)マークもきちんと取得しており、本体にも日本語による注意書きがある。なおZigBee規格の製品だと明記されているのは付属の説明書(リモコン)と店頭配布のカタログのみで、パッケージにも記載はない付属のリモコン。Echo Plusと接続すると使えなくなってしまうが、これ1つで最大10個の照明をコントロールできるスグレモノだ。なにより電球セットで2999円から買えるリーズナブルさがよいHue(左)との比較。同じE26口金だが、頭部の形状が異なる

使い方はHueと全く同じ

 接続方法はHueと全く同じで、電球をライト本体に取り付け、電源をオンにした状態で検索することで、スマートフォンのAlexaアプリにあるスマートホームの項目に「何番目のライト」という名称が表示される。後は名前を任意で変更して使用すればよい。

 ちなみに筆者宅はHueも導入しており、こちらはHueブリッジ経由で接続しているが、Hueブリッジの電源が入ったままだと検出がうまくいかず、Hueブリッジの電源を一時的にオフにすることで初めて検出に成功した。またEcho Plusから「Alexa、デバイスを探して」で検出しようとしても失敗するため、アプリから検出を行っている。この辺り、挙動がやや不透明なところはある。

まずは電球をライト本体に取り付け、電源をオンにする検索を実行する(画像=左)。本文にあるように音声での検索はうまくいかず、Alexaアプリから検索を実行している。電球が見つかり、「二番目ライト」として表示された(画像=右)タップして開くとHueと同じく、照明のステータスを表示する画面が表示される(画像=左)。スライダーを動かすことで明るさを調整できる。名称は当初「IKEAライト」としたのだが、アルファベットが邪魔なのかうまく認識されず、片仮名の「イケアライト」に書き換えたことで正しく認識されるようになった(画像=右)色変更は5色ではなく3色であることに注意1|2次のページへ