• 06/01/2023
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ゲーム生配信後に編集動画をアップしている人待望のOBSプラグイン「Source Record」

Source Recordの導入と設定内容

 Source Recordはこちらのサイトで配布されており、Mac、Linux、Windows版が用意されているので、「Download」ボタンを押してダウンロードする。Windows用はインストーラー版があるので、これを利用しよう。

 インストール後にOBSを起動して、ワイプやゲーム画面など、オリジナルを記録したいソースの「フィルタ」を開いて、「+」を押し、「Source Record」を選択すると、そのソースがオリジナル解像度で記録されるようになる。

オリジナルを記録したいソースの「フィルタ」を開いて、「+」を押し、「Source Record」を選択する

 ただし、色々と設定があるので順に解説しよう。フィルタにSource Recordを追加すると、右ペインに多くの設定が表示される。「Record」枠の「Record Mode」は、いつソースの録画を開始するかを指定する。選択可能な内容は、「None」(実行しない)、「Always」(常時)、「Streaming」(配信開始時)、「Recording」(録画開始時)、「Streaming or Recording」(配信開始か録画開始時)となっている。

ゲーム生配信後に編集動画をアップしている人待望のOBSプラグイン「Source Record」

 「Path」ではそのソースを記録するフォルダを指定する。「Filename Formatting」では、ソースの録画に付けるファイル名の形式を指定できる。デフォルト値は「%CCYY-%MM-%DD %hh-%mm-%ss」となっており、この場合、2021-09-11 16-35-01.mp4といったように録画を開始した日付と時間がファイル名となる。記録するソースが1つの場合はこのままでもいいが、ワイプとゲームなど複数のソースを同時に録画する場合は、ワイプ用に「Camera_%CCYY-%MM-%DD %hh-%mm-%ss」、ゲーム画面用に「Game_%CCYY-%MM-%DD %hh-%mm-%ss」などのように指定し、ファイル名が違うものになるようにする必要がある。

 「Rec Format」は動画の記録形式だ。mp4が見慣れて扱いやすいかと思うが、mp4は録画時にOBSやOSが落ちると、データがまったく記録されないという性質がある。そのリスクを避けたい場合は、flvにしておくと、落ちた箇所まではデータが残るが、flvはPremiere Pro CC 7.1以降で読み込みがサポートされなくなった。扱いやすさを取るか、安心を取るかで選ぼう。

Record枠で記録に関する設定を行なう

 「Replay Buffer」枠にチェックを入れると、常にそのソースをインスタントリプレイ用に「Duration」で設定した秒数分だけ別に記録する。インスタントリプレイをうまく活用すると生配信でおもしろい演出ができるが、この機能自体はOBSが標準で持っているので、Source Recordで使う必要はないのではと思う。

 「Stream」枠を使うと、そのソースを本配信とは別にストリーミングできるが、個人で単独配信するときに使うことはほぼないだろう。

 「Different Audio」枠にチェックを入れると、その動画ソースに対して「Source」で指定した音声ソースの音声で録画ができるようになる。これもかなりニッチな機能なのと、実はそもそもSource Recordは音声記録にややバグがあるので、この設定も使うことはほとんどなさそうだ。

 「Encoder」では、ソース録画に使うエンコーダを指定できる。また、その上で、ビットレートやCBR/VBRなど細かな設定もできる。基本的には配信で指定しているものと近しい設定にするが、録画動画は生配信ほど帯域がシビアではないので、画質重視でビットレートを生配信より上げてしまっていいだろう。

 例えばフルHD 60fpsの生配信だと9,000kbps程度が標準的だが、Source Recordでは20,000kbps程度まで引き上げておけば、FPSなど画面の書き換えが激しいゲームでもブロックノイズが出にくくなる。ただし、当然その分、ファイルサイズは大きくなる。あるいは、配信はCBR(固定ビットレート)にして、Source RecordはVBR(可変ビットレート)にするのもありだろう。

Encoder枠でエンコーダの設定を行なう

 と言うことで、一般的な配信で設定が必要となってくるのは、「Record」、「Path」、「Rec Format」、「Encoder」となる。