• 16/08/2022
  • Homesmartjp
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進化したApple TVを試す。モダンOS化で劇的に使いやすく

iOS機器があれば設定はより簡単に

 では、設定して使ってみよう。接続はEthernetとHDMIだけだから、特に難しいところはない。面白いのは、最初の設定の時だ。

テレビと接続。コンパクトなので目立たない、というあたりは、今までのApple TVや他のDMAと同じ

進化したApple TVを試す。モダンOS化で劇的に使いやすく

 アップル製品は、同社のクラウドサービス「iCloud」に接続して使うことが前提。そのため、「Apple ID」とパスワードの入力が求められる。ここは、Apple TVでもかわらない。ただし、キーボードのあるMacやリッチなソフトウエアキーボードのあるiPhoneと異なり、Apple TVでは文字を入力するのが苦痛だ。だからSiriが採用されたわけだが、Apple TVのSiriはコンテンツ検索などに使うもので、ID入力などには使えない。「十字キーパッドで文字を入力する苦痛」は、メディアプレーヤーだけでなくゲーム機にも共通の悩みといえる。

 だが、新Apple TVでは一工夫されていて、設定の労力軽減ができている。

 すでにiPhoneやiPadなどのiOS機器を使っている場合、最初の設定時、Apple TVの近くにそれら機器を置いておくと、Bluetoothで機器と通信を行ない、設定情報をiOS機器からApple TVへと転送してくれる。iOS機器を持っている人限定ではあるが、これで設定は劇的に簡単になった。

近くに自分のiOS機器があると、このようなメッセージが。ここで「続ける」をタップすると、Apple TVへ必要な設定が引き継がれるApple TVでの文字入力画面。リモコンのタッチパッドでカーソルを移動し、押し込みで「決定」して入力していく

 なお、iOS機器を持っていない時や、Netflixのクライアントアプリのように、アップル純正でないアプリの中でID/パスワードを入力する場合には、リモコンでソフトキーボードを使うことになる。十字ボタンよりは素早く使えるのは事実なのだが、それでも面倒なことには変わりない。ただしIDについては、「これまでに入力した項目の履歴」を表示する機能を生かし、手間を軽減できるようになっている。