• 20/04/2022
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青少年コロナ禍のネット利用…1時間増加し約4時間半に

⻘少年のインターネットの利⽤状況-1(インターネット利⽤率)

青少年コロナ禍のネット利用…1時間増加し約4時間半に

 内閣府は2022年2月28日、2021年度(令和3年度)「青少年のインターネット利用環境実態調査」の結果(速報)を公表した。インターネットの利用時間は小・中・高校生のいずれも前年度より約1時間増加。高校生は1日平均約5時間31分だった。GIGA端末の利用率は小学生50.0%、中学生48.0%。低年齢層の子供のインターネットの利用状況-1(インターネット利用率) 2021年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」は、2021年11月3日~12月14日に青少年(満10歳~満17歳)と青少年と同居する保護者、低年齢層(0歳~満9歳)の子供と同居する保護者を対象に実施。青少年3,395人、青少年保護者3,511人、低年齢層保護者2,294人から回答を得た。 青少年のインターネット利用率は97.7%にのぼり、学校種別では高校生99.2%、中学生98.2%、小学生(10歳以上)96.0%がインターネットを利用していると回答。利用する機器は中高生は「スマートフォン」がもっとも多く、小学生は「ゲーム機」がもっとも多い。学校から配布・指定されたパソコンやタブレット等(GIGA端末)の利用率は、小学生(10歳以上)50.0%、中学生48.0%、高校生25.5%だった。 インターネットの利用内容を見ると、高校生は「動画を見る」95.8%、「音楽を聴く」90.0、「検索する」87.7%が上位で、「勉強をする」は64.4%。中学生は「動画を見る」91.3%、「検索する」82.3%、「ゲームをする」81.1%が上位で、「勉強をする」は64.5%。小学生(10歳以上)では「ゲームをする」84.5%、「動画を見る」84.2%が上位で、「勉強をする」は55.8%となった。GIGA端末に限定してみると、「勉強をする」86.2%、「検索する」61.0%がおもな利用内容だった。 青少年のインターネットの利用時間(平日1日あたり)は約4時間24分となり、前年度より約1時間時増加。どの学校種も前年度と比べ約1時間増加しており、1日あたり高校生は約5時間31分、中学生は約4時間19分、小学生(10歳以上)は約3時間27分、インターネットを利用していた。目的別にみると、趣味・娯楽がもっとも多く約2時間45分、勉強・学習は約1時間1分。コロナ禍でさらにインターネットの利用時間が増長している傾向がみられた。 低年齢層の子供のインターネット利用率は74.3%で、通園中(0歳~6歳)は70.4%、小学生(6歳~9歳)は89.1%がインターネットを利用。小学生(6歳~9歳)のGIGA端末利用率は39.8%だった。利用機器は「テレビ(地上波、BS等は含まない)」「自宅用のパソコンやタブレット等」「ゲーム機」の順に多く、利用内容も「動画を見る」94.0%、「ゲームをする」59.0%が上位に。インターネットの利用時間(平均1日あたり)は前年度より約7分増加し、約1時間50分だった。 「スマートフォン」でインターネットを利用していると回答した青少年および低年齢層保護者のうち、子供専用の機器を使用している割合は10歳から11歳にかけて13.8ポイント上昇。子供専用機器の割合は10歳で48.0%のところ、11歳では61.8%となり、子供専用と親等との共用の割合が逆転している。 インターネット利用に関する家庭のルールについては、低年齢層保護者の81.3%が「ルールを決めている」と回答。また、青少年保護者では79.0%だったのに対し、青少年は63.4%と差があった。高校生と保護者の間では「ルールを決めている」との回答が25.9ポイント差となっており、青少年と保護者の「ルールの有無に関する認識ギャップ」も年齢が上がるにつれ拡大傾向にあることがわかった。 子供にスマートフォンを利用させるうえでの保護者の取組みとしては、青少年保護者の86.5%がいずれかの方法で子供のインターネット利用を管理していると回答。具体的な取組みは「フィルタリング」44.5%がもっとも多く、ついで「利用してもよい時間や場所を決めて使わせている」39.1%、「対象年齢にあったサービスやアプリを使わせている」38.1%が上位となった。特に中学生までは9割以上の保護者がなんらかの方法で子供のネット利用を管理していた。

リセマム 畑山望

最終更新:リセマム